源田悦夫 九州大学大学院芸術工学研究院 教授 松永孔梨子 九州大学感性融合デザインセンター |
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〈人体の記録〉 無形文化財の領域では、どのような研究が進められているのかを講演。人体の形状やその動きの具体的なデジタル計測の方法を、カンボジアの宮廷舞踏「アプサラダンス」の舞踏家を対象に行った様子を通して紹介した。また、人体のCGモデルでは、表面的な表現が多い中で、筋肉の動き、眼球の動き、足圧分布などの計測データからなどの科学的なアプローチの重要さも説明した。
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源田悦夫教授
松永孔梨子氏
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〈歌舞伎の化粧〉 江戸時代から現代まで続く伝統芸能「歌舞伎」では、その独特な化粧が照明環境を含む演出の面で大きな役割を占める。役者の顔かたち、舞台照明環境、化粧材料・道具や化粧法などからなる化粧を、その時代背景や風俗文化を含めて伝承するためのアーカイブ手法の研究を紹介した。アーカイブの主な目的である、記録、再現やシミュレーション等への応用のために、実体物としての模型と仮想物としての3DCGの2つの手法を併用させ、情報コミュニケーションの特性と効率を考慮するという視点を提示した。
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松永氏による講演の様子 |
歌舞伎役者の人体計測とCGモデル、光造形によるリアルモデル |
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